baserCMS 「公式ガイド」の残念なところ

- 2023/12/12 追記
「baserCMS5 公式ガイド」についての記述は、 2023/12/12 時点で、すでに改修されていることが確認できました。以前、web公式サイトに公開されている3系および4系の「baserCMS公式ガイド」などのリファレンス、マニュアルの類に関して、「baserCMS インストール周りで陥りやすいトラブルとその背景の考察」という記事の中でいくつかの問題点について触れました。
さて、本年4月にめでたくbaserCMS5(5系メジャーアップデート)がリリースされ、それに伴って、公式ガイドページも刷新されたのですが、いまのところ、5系の「baserCMS5 公式ガイド」 に関しても、同様に改善されていない点が残っています。
「baserCMS5 公式ガイド」内のフォルダ構造に関する記述については、本来「リリースパッケージ」のフォルダ構造(デプロイパターン)を前提とすべきところを、 親パッケージ(Github上のSource code)のフォルダ構造を前提として記載されているという点です。
そのため、「baserCMS5 公式ガイド」に沿ったリファレンス通りに実行しようとしても、記述されたフォルダやファイルをインストールパッケージ内に見つけられず、結局、公式ガイドの内容を追えないまま、リファレンスを読み飛ばしてしまうユーザーも少なくないのではないかと。実際、ユーザーズフォーラムでも、5系がらみのこれに纏わる質問は散見されます。 少なくとも「baserCMS5 公式ガイド」は、導入や運用のフェーズで利用するために作成されているわけですから、リリースパッケージのフォルダ構造(デプロイパターン)で記述、作成されるのが筋かと。
もしかすると開発者目線ではさほど違和感は無いのかもしれませんが、デザイナーレベルや一般のユーザーレベルではただ混乱するばかりで、どうしても現状のまま親パッケージを前提とした記述にしなければならないのであれば、親パッケージとリリースパッケージのフォルダ構造に違いがあること、必要に応じて閲覧者側で読み替える必要があることを、カテゴリーごとに補足して説明を入れないとかなぁと。ほとんどの人は要件にあったカテゴリーのページ(「独自のテーマを作成する」とか「テンプレートのカスタマイズ」 とか)を摘んで読むんでしょうし。
つまるところ、マニュアルやガイドにおいて、一番重要なことは、「初めて製品を使うユーザーの視点に立って考えられているか」ということだと思うのですが、その点において、baserCMSの「公式ガイド」は、今回(刷新された5系)もすこし残念です。
ともあれ、現状では、まず、「パッケージ構成」 項に書かれているフォルダ構成の違いを把握してから、公式ガイドを読むことをお勧めします。
なお、これまでの「旧4系 baserCMS公式ガイド」 は、5系リリースと共に公式ページからリンクすら無くなってしまいましたので、ここにリンクしておきます。5系をリリースしたんだから、4系はもう使わないで、と言われてるような感じです。。。これも残念。